インフルエンザ

インフルエンザとは

毎年、12月下旬から3月中旬くらいまで、インフルエンザが流行し、多くの人を苦しめています。
インフルエンザの種類と原因
インフルエンザの原因になるインフルエンザウイルスはA・B・C型があり、その中で問題となるのはA型とB型です。 特にA/H3N2(香港)型ウイル ス、A/H1N1(ソ連)型ウイルスと、B型ウイルスの3種類が流行することが多いです。A型インフルエンザはヒト以外に、トリ、ブタ、ウマに存在し、B 型はヒトにのみ存在します。A型は変異が非常に多いので、国内および世界的大流行を引き起こしたり、症状が長引いたり、重くなることがあります。
インフルエンザの症状
インフルエンザウイルスに感染すると1~3日間くらいの短い潜伏期間を経て、突然38~40度前後の高熱が出て発病します。同時に悪寒、頭痛、筋肉痛、 咳、痰、食欲不振、関節痛、全身倦怠感、鼻水、のどの痛み、腰の痛み、胸の痛みなどの症状が現れます。下痢やおなかの痛みなどの消化器症状がでることもあ ります。
インフルエンザの検査
15分程度で結果が出る迅速診断キットが検査に使用されます。鼻の奥に綿棒を挿入し、数回こするようにして鼻腔内の鼻水を採取して検査します。
インフルエンザの治療法
タミフルをはじめとする抗インフルエンザウイルス薬を処方します。
なお、小児の場合は解熱鎮痛剤を使用するとまれに、意識障害、痙攣(けいれん)、肝障害などの合併症を併発することもありますので、必ず医師の指示のもとに服用するようにしてください。
インフルエンザの合併症
妊婦の方や高齢者の方が肺炎などを合併しやすく重症化しやすいといわれています。乳幼児のお子さんの場合はごくまれに脳炎を合併することがあります。これ らの合併症を併発しないために、インフルエンザが流行する前に予防接種を受けることをお勧めします。そうすれば、インフルエンザにかかったとしても症状が 軽くすむことが多いといわれています。